リボルバーの魅力、再発見

モデルガン

久し振りにリボルバー(回転式拳銃)で遊んでみた。

Smith & Wesson M586 4インチモデルだ。

昨今、実銃の世界もエアガンもセミオートピストルが人気だ。

リボルバーに比べて身幅が狭くて携帯に便利。倍ほどの装弾数で圧倒的なファイアーパワー。マガジンを差し替えるだけでスピーディーなリロードが可能…。

実用面を考えるとセミオートピストルに軍配が上がるのも頷ける。

では、リボルバーの魅力って一体なんだろう?

個人的には、弾込めや排莢動作にロマンを感じるところだと思う。

まず、弾込めには、大きく区分して2つのやり方がある。

1発1発シリンダーに込めていくやり方と、スピードローダーを使って一括で装填するやり方だ。

手で込めていく方法もリボルバーの保持要領で以下の二つに大別できる。

シリンダーと銃本体を左手で支え、右手で込める方法
右手でグリップを握り左手で込める方法

スピードローダーを使えば一度に6発を込めることが出来て時間の節約になる。しかし丸々シリンダーごと持っているようなサイズ感は、アンダーカバーには歓迎されそうもない。

スピードローダーに357マグナム弾を6発装着したところ

リボルバーの排莢は、モデルガンでは基本的に逆さにすれば自重で落ちてくる。なのでエジェクターロッドは飾りのような存在だ。

しかし、実銃の世界では少し違っていて、熱で膨張した空薬莢がシリンダー内に張り付いたり、カーボンの汚れで抜けづらくなったりするので必須のパーツだ。蛇足だが連続発射するとシリンダーが結構熱くなるので火傷には注意したい。

エジェクターロッドを押して排莢!

リボルバーといえば”ロシアンルーレット”とのステレオタイプを持っている人も多いのでは?

色々な映画やテレビでロシアンルーレットのシーンを見た気がするが、中でも印象に残っているのは、「ディア・ハンター」のシーンだ。自分があの立場だったらどうやって生き残ろうか?そんな視点でハラハラドキドキしながら見ていた記憶がある。

実は、その可能性がない訳でもない。

まず、前提としてリボルバーの構造を知っていることが重要だ。

弾が入ってるレンコン型の部品をシリンダーという。シリンダーの回転方向はメーカー毎に決まっていてコルト社は右回転、ライバル社であるスミス&ウエッソン社は左回転であることは有名な話だ。

「それ以外のメーカーだったらどうするの!?」

ご心配なく。その場合は、冷静にシリンダーの表面後方に刻まれた凸型の刻みを見よう。凸型を↑と同じと理解してほしい。つまり下の写真では手前の面が下方向に回転するという意味だ。

凸型の方法にシリンダーは回転する!

シリンダーの回転方向さえ判れば、あとは次弾発射の薬室、つまり銃身に最も近い薬室(凸の向きと逆方向の)に弾頭が見えるかどうかを確認するだけだ。

弾頭が見えなければ精一杯怖がっている演技をしながら引金を引けばいい。弾は出ないので。

もし弾頭が見えていれば、覚悟を決めて最も脅威である人物の顔面めがけて鉛弾を撃ち込んでやればいい。

あとは野となれ山となれだ。

そんなことを頭の中で思い浮かべながら、かのシーンを見ていたのを懐かしく思い出した。

やっぱりリボルバーってロマンですよね?

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