コンセプトはケースバイケースで
GunTREXのターゲットは、命中すると「チーン」と快音が響くようにデザインされています。
しかし、状況によってはあえて命中音を響かせたくなかったり、跳弾を出来るだけ抑制したい場合もあります。
跳弾(ちょうだん)とは、何かに当たって跳ね返った弾のことで「流れ弾」ともいいます。
ちなみに英語では”Ricochet“(発音は”リコシェ“)といいます。
本稿は、そのための試作品を紹介します。
既存のターゲットを改修してみた
金属プレートの防音処置として「マグネットシートを貼付する方法」を以前U様からご教示頂きました。
加えて跳弾が周囲に飛散するのを防ぐため、プレートに角度を付けてみることにしました。
写真のようにお辞儀をさせます。
跳弾を飛散させないために
ターゲットの完全なる無跳弾化はハードルが高いので、とりあえず今回はターゲットを前傾させてBB弾を手前に落とす構想です。
実銃・実弾の世界でも採用されている方法ですが、ホップアップのバックスピンが掛かりながら飛翔するBB弾ではどう作用するかはやってみないと分かりません。
とにかく、当面の課題はシンプルかつ低コストでそれを実現することです。
ターゲット毎にステーを作ることも考えましたが、作成の手間やコスト面、保管スペースの増大などデメリットが大きく断念しました。
そこでマグネットシートを貼ったプレートの吊り下げ方を工夫してみました。
紐の長さを調整可能にするため”コードストッパー”を使いました。
鉄筋、「右向け右」
以前、O様にご提供いただいたタクトレ標的用の”鉄筋”を水平方向に90度回転させます。
任意のアームにターゲットを前傾させて吊り下げます。
前傾の角度や位置調整には、コードストッパーで微調整が簡単かつスピーディーに行えます。
鉄筋表面のあばら状の模様が滑り止めとして機能してくれます。
なお、ターゲット底部の紐用アンカーには”ダブルクリップ“を使っているので汎用性も高いです。
試射はこれから
本日は、状況的に試射をすることが出来ませんでした。
機会をみて従来のプレートターゲットと撃ち比べてみます。
防音効果と跳弾抑制効果については、騒音測定器とスマホのスローモーション撮影を活用して検証してみたいと思います。
約10dBの減音効果(3.8.30追記)
マグネットシートの付加により約10dBの減音効果が得られることが判りました。
コメント