エリートオペレーターズというエアガン競技をご存じでしょうか? 略してエリオペと呼ばれることもあります。
競技の概要を説明する前に、なぜお勧めしたいか、その理由をお話します。
競技全般の方向性が、その名が示すように特殊部隊員などのオペレーター(戦闘員)が身に付けておくべき実戦的な射撃術が問われる内容になっています。もちろん、使用するスリングやホルスターなども実戦仕様の物が推奨されます。
したがってエアガンを使って実戦的な射撃訓練を行い、将来任務に就く際に役立てたいとお考えのプロの方々に特にお勧めしたい競技なのです。
以下にエリオペならではの実戦的なルールとその背景にある想定を列挙します。あくまで個人的な見解ですのでご了承下さい。
① 各的1発のみ射撃可能→外したら敵は撃ち返してくる!
② 射倒したら得点→かすり傷では無効
③ スイッチとカッティングパイ→ウィークサイドの射撃や遮蔽物の利用も実戦で必要
④ 的の視認性が低い→敵は迷彩服を着て偽装している!
※GunTREXでは、初心者向けにあえて的と背景にコントラストを付けています。
⑤ 拳銃へトランジション→シームレスなダブルガンの駆使
⑥ ミスの許されない限秒設定→常に圧迫下の射撃コンディション
⑦ ガスブローバック式拳銃を使用→電動ガンや固定スライドの命中精度よりも実銃同様のリアリティを優先
このような背景をまとい、長物と拳銃の2丁を駆使して指定時間内にプレートを撃ち倒していくものです。
側で見ていると「職人芸」に近い印象です。
2種類の大きさのプレートを長物と拳銃で撃ち分けます。
中央の2つが拳銃用、左右の2つずつが長物用で、それぞれ直径10cmと6cmです。各的の間隔は25cm(中心↔︎中心)。床から拳銃的の中心までの高さが100cmです。各プレートは、下端が一直線に揃っているため6cmがやや下がって見えます。
射距離は、4m、5m、6m、7mで各ステージ2回ずつ撃ちます。
時間制限は、6秒、7秒、8秒、9秒です。アンビでは、各ステージ1秒が加算された秒数です。
公式戦で使うプレートは、指定秒時になるとプレートがロックされ、命中しても射倒出来ません。
射法は、フリースタイルとアンビがあり、前者は長物で利き手側のみで6cm的を左または右から順に撃っていき、拳銃にトランジションして10cm的を2つ撃ちます(順不動)。
後者は利き手側で2個的、その後非利き手側へスイッチして2個的撃ちます。いずれもカッティングパイの要領で外→内の順で処理するのがミソです。目の前に見えないバリケードがある想定です。その後拳銃で2個的
実銃もエアガンの世界でも見た目が派手なラピッドファイア(速射)が大流行です。確かにカッコ良くて強そうだし、ストレス発散にもなります。しかし、本当に実戦的な戦い方か?と考えるとケースバイケースでしょう。
戦場で携行できる弾薬の数には限りがあります。一発必中の射撃術をエリオペで身に付けておいて損はないでしょう。
正直言って初心者には、難易度が高い内容ですが、局面毎に練習の焦点を明確にして一歩一歩積み上げていけば克服出来るものと確信しております。
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