工進(KOSHIN) 充電式 刈払(草刈)機の魅力

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刈払機と草刈機の違い

毎年、初夏から秋にかけてガントレでも活躍する刈払(かりばらい)機。

草刈機ともいうが、いったい何か違うのだろうか?

ブログ執筆にあたり改めて調べてみると、

 ■ 刈払機は、肩掛け式など人力で扱える小型のもの。英語は”bush cutter

 ■ 草刈機は、搭乗して操作するような大型のもの。英語は”mower

だそうだ。

ちなみに芝刈機は、芝を刈り揃えるためのもので用語としても使い分けているようだ。

英語は”Lawn mower

知らないと絶対に答えられないTOEICパート1の頻出単語だ。

自衛官時代、数え切れないくらい”草刈り作業”に勤しんだものだが、用語の違いを知ったのが退官後とは皮肉なものだ。

刈払機の種類

さて、肩掛け式の刈払機にもいろいろなタイプがある。

 ■ 電動式

 バッテリー(充電式)と交流式(コード式)

 ■ エンジン式

 背負式と桿式

エンジン式の実際

前述した自衛官時代の草刈り作業では、エンジン式の肩掛け式を使うことがほとんどだった。

やる気みなぎるエンジンの音に否応なしにテンションも上がる。パワーも迫力も十分だ。

だが、その一方で困った点もいくつかあった。

まず、一発でエンジンが掛からない機材が(何台か)ある。

前回の使用後に燃料も抜き、付着した泥や草も完璧に洗い落として保管していたにも関わらず、だ。

チョークレバーを開閉しながら何度もスターターコードを引くが一向にかからない。

ただでさえ暑い季節、この頃には隊員は汗だくだ。当然、まだ草刈り作業にはかかれていない。

そうなると、どの部隊にも必ず一人はいる”刈払機の神様“の登場だ。

たいがいの場合、ベテランの准尉か曹長のケースが多い。

「どれどれ…。」と機材の状態を確認すると、手慣れた手付きでプラグを外し分解整備に取り掛かる。

その間にも運良く始動に成功した刈払機のオペレーターたちの草刈り作業は続く…。

こうしたことも含め自衛隊の組織力や協同連携の育成には効果があることなのだと思う。

だが、すべてを一人でやろうとすると前提条件から自衛隊のそれとは全く異なってくる。

充電式 刈払機をお勧めする理由

GunTREXのレンジオフィサーは、マルチタスクだ。

ある時は射撃教室のインストラクターであり、またある時はwebデザイナーやブロガー、YouTuberやメルマガ配信者でもある。

新規会員の勧誘員、商品の販売員であり施設の管理人でもある。もちろん、経理も一人でこなす。

トラブルが発生すればトラブルシューターにもなる。

実際、専業の常駐スタイルではないので他の仕事の合間に計画的、効率的に色んなことをやっている、いわゆる”一人社長”だ。

そうなると「この日の○○時から1時間で草刈り作業をしよう。」と計画した時に「あれっ!? エンジンが掛からない!」などと言っている場合ではないのだ。

その点、充電式ならスイッチ1つで必ず作業を開始できる。ここが運用上の最大の利点だと確信している。

バッテリー式ってどうなの?

よく「充電式はパワー不足だ」との声を聞くが、これも何を刈るかの対象次第だろう。

ノコ刃を使えば北海道のクマザサならバリバリと面白いほど刈れるし、親指ほどの木もコツをつかめば切り倒すことも簡単だ。

安全機能としてキックバック時は緊急停止機能が働くが、それでも十分注意してほしい。

また36Vバッテリー(2.5Ah)なら低速〜中速運転で約1時間の作業が可能だ。

更に36Vバッテリー(5.0Ah)なら2倍のスペックを持ちながら価格差は僅か。充電器も含めて互換性があるのが嬉しい。

定期的に草刈りをしている100坪の土地が1回で刈れる程度だ。

これも考え方だが、炎天下に1時間も作業すれば当然休憩をとるタイミングだ。

作業に没頭するとつい時間を忘れがちになるが、強制的に熱中症予防対策をしてくれていると思えばいい。

今年で4シーズン目になるが、バッテリーの使用可能時間に目立った劣化は見られない。

また、エンジン式とは違いガソリンやオイルの準備や保管とは無縁だ。

車で現地まで移動する際も、誤って車内に油脂類をこぼすこともない。

2分割にテイクダウンして専用ケースに収納すれば移動や保管も楽になる。

どうしても作業時間を延長したければその時点で予備バッテリーを購入すれば良いだけだ。

最近は同じ大きさで2倍持続する36V(5.0Ah)も発売されている。

メーカーHPでもその互換性は謳われているので安心だ。

エンジン式に比べれば音が静かなのも使い手の環境によっては重要なポイントかもしれない。

電源の取れない演習場などで何日も作業を継続しなければならない自衛隊のような使い方でなければ

パーソナルユースとしての充電式刈払機はとてもオススメだ。

ほぼメンテナンスフリーでOK

これまで使ってきて使用後に行っているのは、バッテリーの充電と本体の泥(草)落としだけだ。

泥(草)は、主に飛散防止カバーの内側とモーター部周辺、ノコ刃に付着する。それをその都度拾った木の枝でこそぎ落とすだけだ。

決して褒められたものではないが、多忙なレンジオフィサーとしてはこれが精一杯だ。

それでも機材は、故障する兆候すらない。見かけよりタフな相棒だ。

ただし、防水仕様ではないので水濡れには注意が必要 丸洗いは厳禁だ。

意外と長持ちな”ノコ刃”

自衛隊ではナイロンコードを使うことが多かったが、ノコ刃ならクマザサの藪から雑草まで万能で、しかも長持ちする。未経験な方は是非お試し頂きたい。

規格が同じなら他社製品も使えるのも魅力的だ。

ただし、メーカーは推奨していないので使う時は自己責任でお願いします。

装着には回転方向に注意して裏表を間違えないようにしよう。

上手く刈るコツは?

刈るのに適した方向があるのをご存知だろうか?

刈払機は、「左 ← 右」の一方向で刈るのが正解だ。

往復ビンタのように刈るのは応用であることを理解しておこう。

GunTREXで使っている機種

創設以来、GunTREXで草刈りの相棒として使っているのは、工進(コーシン)36V充電式 刈払機 SBC-3650Bだ。令和5年7月現在、付属するバッテリーは、36V 5.0Ah にアップデートされているようだ。

携帯性を考慮して2つにブレイクダウン出来るタイプだ。いまのところ継ぎ目のガタツキなどの不具合は発生していない。

特にエンジン式しか使ったことがない方は、それぞれの長所・短所を踏まえた上で充電式刈払機の選択肢も検討してみてはいかがだろうか。

この記事が刈払機選びの参考になれば幸いである。


ラジオで解説

寿命と運用の一例

この機種を導入して5年目の7月1日、2台目のマシンが故障した。

平均すると1台の寿命は、2.5シーズンということになる。

熊笹の原野を含む300坪程度を刈っているので機材への負荷は大きいはずだ。

新品へ買い換えを繰り返しが場合、年間のコスパは1万円強。

今後、2台を交互に修理しながら運用すればコストダウンを図れるだろう。

予備バッテリーが増えるのも嬉しい。

そう判断したので3台目のマシンを即日Amazonで購入した。

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