待ちに待った物が届いた。
MantisX10(マンティス エックステン)エリートだ。
「94パーセントの射手の腕前が、20分の使用で向上する」(メーカーHPより)
果たしてこれは本当なのか!?
現職陸上自衛官の方々には「個人用GICSS」と言えばイメージしやすいだろう。
本稿は、過去記事「MantisXって何?」の続編であり、後継モデルにして最上位機種の紹介だ。過去記事と合わせて参考にしてほしい。
なお、記事の構成は、今回も「まだむぶろぐ」さまの【MantisX】マンティスXという射撃上達グッズの使い方や効果などを初心者が全力で紹介するを多分に参考にさせて頂いている。この場を借りて重ねてお礼申し上げたい。
開封
注文から16日目に国際郵便で届いたぴったりサイズの外箱をあけると、かっちりとした化粧箱と気合の入ったサンキューレターが。「X10」のデザインが誇らしい。
「X10」のスリーブを外すと内箱が登場。こちらは過去モデルと共通のようだ。
蓋をあけるとまたまたメッセージカードが。「俺たちゃ、あんたの射撃にガチだせ」
内容品一式 バレルに固定するためのレイルシステム(樹脂製/長短ネジ各2本付き)、傷防止用?のラバースペーサー4枚(厚☓2、薄☓2)が前作から追加になったようだ。また、レイルシステムを収めるためスポンジの切り欠きのレイアウトが変更されている。
特筆すべきは、X10エリートの本体。 前作のMantisXでは、貫通型の「ボルト固定式」だったが、工具なしで脱着できる「ワンタッチ式」に改良されている。また、筐体自体もかなり小さくなっている。これなら複数の火器、複数の射手で使い回す際にとても便利だ。フィールドでボルトやナットを紛失する心配もなくなった。装着の際には、「弾抜け安全点検」を確実に行った後、銃口の前に手を出すことなく安全に行って頂きたい。
X、X3とX10エリートの違い
当然ながら最上位機種であるX10エリートは、搭載されている機能も多い。ちなみにX7は、ショットガン用のMantisのようだ。
HPより抜粋した上の表によるとX3になくてX10エリートにある機能は次のとおり。
「円滑性の分析」「一貫性の比較」「反動分析」「ホルスタードロウ分析」「複数ターゲット分析」「移動間射撃」「移動的」「連射(速射)」だ。なお、表で**印の付いているものは、現在アプリ開発が進行中のものだ。近い将来に期待したい。
まだすべての機能を試したわけではないが、反動分析については、アプリ上「実弾のみ対応」となっていた。ガスブローバックガンで撃ったらどうなるのか?後ほど実験して報告したい。
※ 2.7.5追記
BATON airsoft BM-45 CO2ガスブローバックガンで「りこいるみーたー」(反動分析)を試してみたところ100%動作感知しました!握る強さによって銃口の跳ね上がり方が変わる様子がグラフ化されて表示される様子が新鮮でした。以上、追記おわり。
X3同様、ドライファイア(空撃ち)での練習は、問題なく動作した。他の機能については、逐次ガントレ!ブログにてシリーズで紹介していくつもりだ。
現時点で本機の性能を結論づけるのは時期尚早とは思う。しかし、小さな筐体に6軸ジャイロを搭載したことで、多額の費用で建設されたGICSSの基本射撃シミュレーターと同等な訓練が個人レベルで実現できるようになったのは大変画期的である。照準〜引き金〜撃発〜撃発後の銃口の動きを青〜黄色〜X〜赤の軌跡で表示してくれて、なおかつ、自分のスマホやタブレットにその記録が自動的に保存されるのだ。また、最近のアプリのアップデートにより軌跡をアニメーション表示させることが可能になっている。
現職の皆さまにはどうか振り返って頂きたい。射撃術向上に成果があるとされる「GICSS訓練」は、年間何回実施しているか? GICSS訓練で自身の射撃結果のプリントはどのように保管しているか? そのプリントはいつでもどこでも省みれる状態にあるのか?
あなたがやりたい時にやりたい場所でGICSSと同等な訓練をMantisXを使って89式小銃のガスブローバックガンや9mm拳銃のモデルガン等で出来たら素晴らしいと思いませんか?いわゆる「射撃予習」同様、空撃ち訓練だけで、その成果の確認・蓄積が出来るのですから画期的です。もちろんMantisXを実銃に装着できるチャンスがあればそれ以上のことはありません。更に1台持っていれば練成のデータはその都度各隊員のスマホに送られるので同僚と使い回せるのも嬉しいですね!各隊員の方々は、事前にMantisXのアプリをダウンロードしてアカウントを取得しておきましょう(無料)。装着も簡単!レイルシステムがなくてもクリップやテープで留めるだけで大丈夫です。バトラーのように面倒な視準校正も必要ありません。その都度狙ったターゲットを自動的に認識してくれます。もうこれは、新隊員の班長さん、第一線部隊の分隊長さん、「補射」の汚名と人知れず戦う射撃難民の方々、日本国を代表するAASAM要員への選抜を目指す志の高い貴方には必携グッズではないでしょうか!?
そもそも実銃用に開発されているので実弾射撃に耐えうる耐久性があります。ただし、部隊の実弾射撃訓練でご使用になる際は、予め然るべき関係上司の指導を受けてからトラブルのないように行って下さい。GunTREXでは責任を負いません。
では、このMantisX10エリートは、どこで買えるのでしょうか?
ネットで調べてみると、この最新モデルはまだ日本国内では流通していないようです(本ブログ執筆時)。また、品薄をいいことに旧モデルを法外な価格で販売している業者もいるので注意が必要です。
でもご安心下さい。GunTREXでは、あなたのMantisX10エリートご購入をサポートいたします。「英語でのやり取りはちょっと…。」「個人輸入ってハードル高そう…。」「クレジットカード使うの、なんか怖い…。」そんなリスクはGunTREXに一切任せて、あなたは商品と引き換えに代金を支払うだけです。もちろん、必要十分な機能を備えたスタンダードモデルMantisX3のご購入も同様にサポートいたします。
興味のある方は、GunTREXレンジオフィサーにお気軽に声を掛けて、私のMantisX10エリートとあなたのスマホをリンクさせて実際に使い勝手を体感してみて下さい。
また、GunTREXホームページのお問い合わせフォームからお問い合わせ頂いても結構です。
月々のお小遣い程度で買えます。それが高いか安いか?プロのあなた自身がご判断ください。
つづく。
1.11.7 追記
MantisX10 Eliteが通関出来ませんでした。
税関の見解では、93類(銃)の部品、付属品とみなされたようです。
商品の到着を心待ちにしていたご依頼者様には大変ご迷惑をかけてしまい申し訳ありません。
②につづく(トラブルの克服)
2.8.25 追記
ご購入はこちら
米国Mantis社の正規ディーラーであるGunTREXオンラインショップはこちら
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