エアガン精度の限界に挑戦

エアガン

クリーンヒッター理論” (出典:コンバット★マガジン)によると量産型エアガンの命中精度の限界は、射距離10mで3cmのグルーピングだそうだ。

ということは、20mでは6cmということになる。しかし、実際は、空気抵抗や風の影響でもっと散ると考えるのが自然だ。

そんな条件の20m先のフォーリンプレートを狙い射つ。中央に10cm的が2つ左右に6cm的が2つずつ計6個的が横一線に並んでいる(一番上の写真参照)。

銃は、自衛隊で採用されている89式小銃の電動ガンだ。某官公庁向けのショップによるカスタム品で重量バランスを実銃に近づけた上で命中精度も向上させてある。はっきり言って防衛省納入品と同等品を自衛官向けに販売している物だ。唯一の違いは、握把(あくは)と床尾の色くらいだ。官品はOD色になっていて実銃との識別を容易にしている。

平成17年頃、防衛庁(当時)の依頼により東京マルイが設計した正真正銘の”トレポン”である。当時、実銃の設計図も提供されたようで悪用防止の処置として意図的に互換性を排除した部品以外は、実銃と寸分違わず作り込まれている。

2012年に購入して以来、一度オーバーホールに出した以外に大きな故障もなく、本日まで数万発の射撃に耐えてきた優秀なエアガンである。

話をエアガン射撃に戻そう。

照準具は、スコープではなく等倍率のダットサイトを使用した。命中率を上げるため、照星頂(フロントサイト)を補助照準点とした。

ダットサイト越しに弾着を確認出来るようになると、直接命中法により弾着の修正が出来るようになるまで、そう時間はかからなかった。

小銃の射撃において「弾倉を握ってはダメ」と昔から言われてきた。理由は、送弾不良が起こりやすくなるからだ。しかし、89式小銃に関しては、それほどヤワではないようだ。

弾倉を保持し安定を図るAASAM選抜隊員

AASAMをご存知だろうか? 豪州における射撃競技会だ。全国の陸上自衛官から選抜されたトップ中のトップの連中が参加する射撃の国際大会だ。その彼らは、弾倉を持って撃っている。当てるためには過去の常識をも覆し、89式もそれに応えている。

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