緊急時の弾倉交換

トレーニング

戦闘中やそれに準じた訓練の最中、拳銃や小銃の弾を撃ち尽くし、急いで弾倉を交換することを「エマージェンシーリロード」という。

エマージェンシーとは非常事態を示す英語だが、日常的にも用いられるので馴染みある言葉だ。

「常在戦場」の考え方を基本とすれば、銃に弾が入っているのが”常態“であり、弾切れの状態が”非常事態“なのだろう。

これに対し、戦況の推移を予測して弾切れのタイミングを予期しつつ、先行的かつ計画的に弾倉を交換して、”ここぞ“という時に弾切れを起こさないように行う弾倉交換を「タクティカルリロード」という。

エマージェンシーリロードは、第一線の現場では単に「エマッ!」と呼称されることも多い。自身が弾切れ=戦力発揮出来ない状態にあることを仲間に知らせる必要があるからだ。ただし、敵にも聞こえるくらい大きな声で叫ぶと弾切れであることを悟られるので要注意だ。

以前、アメリカで一緒に訓練をした米陸軍の某部隊では、「エマッ!」の代わりに「ブラック!」とその部隊の隊員でしか分からない隠語を使用していた。

何事も固定観念で縛られないように自由な発想を持つことも戦場で生き残るために必要なスキルかもしれない。

さて、その「エマ」の一般的な手順は次のとおりだ。

① 左手で弾嚢(マガジンポーチ)から満弾倉(フレッシュマガジン)を掴み出す

② 同時に右手でGunの弾倉止め(マガジンキャッチ)を押して空弾倉(エンプティーマガジン)を落下させる。

③ 銃に満弾倉を装着し、スライド(槓桿)を引いて(またはボルトキャッチを押し下げて)初弾を装填

④ 射撃準備完了

海外のインストラクターは、ほぼ皆この手順で教えている。

だが、89式小銃の場合、このままのやり方を鵜呑みにするのはお勧め出来ない。海外とは事情が違うからだ。

まず、官品であり武器でもある弾倉を落下させる=捨てることは許されていない。次に空弾倉は意外と軽く、マガジンは自重で落下しない場合があるからだ。

私が個人的に推奨したい手順を紹介する。

① 左手で空弾倉を掴み、右手人差し指で弾倉止めを押して弾倉を抜き取る。

② 空弾倉をダンプポーチに入れ、その流れで弾嚢から満弾倉を掴み取る。

③ 満弾倉をGunに装着し左手を下から回して槓桿を引き初弾を装填

④ 射撃準備完了

賛否両論あると思うが何かの参考になれば幸いである。

最後に田渕亜季さんがグロック19でエマージェンシーリロードをやっている動画を紹介したい。タクティカルターゲットに挑戦中「エマッ!」って感じで弾倉を落下させている。海外流のやり方だ。リンクを文末に貼るのでご覧いただきたい。

なお、上の写真では引金に指が掛かったままだが、本来は外すべきである。しかし、これはレンジオフィサーの教えざる罪である。この日、エアガン射撃が初めてであり、かつ、管理されたシューティングレンジでの射撃であったため、お伝えすることを限定した結果のことだ。ご本人に瑕疵(かし)はない。

蛇足になるが、ガスガンで「エマ」をやる時は、2つ注意してほしいことがある。

① マガジンを足の上に落とさないこと(怪我をします!)

② マガジンを床の上に直接落とさないこと(壊れます!)

TikTok の 田渕亜季 🎯
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